緻密さと迅速性、そして24時間365日いかなるときも
止まらないことを要求される航空会社の大規模且つ多種多様なシステム。
その開発と保守・運用で蓄積された技術と実績は当社の重要な財産です。
航空業界周辺をメインフィールドとして、常に先進をめざす技術力で、
あらゆるニーズ、さまざまな分野に対応するシステムを提供しています。

C3Cockpit & Cabin Crew system

C3は、運航乗務員および客室乗務員の勤務スケジュールの作成、運用業務をサポートする乗務員管理システム。
このほか、勤怠実績や乗務時間の集計。資格管理、訓練・審査実績管理、出張旅費計算、ホテル手配など、乗務員関連業務を総合的にサポートするシステムです。
(導入実績) 
日本トランスオーシャン航空(JTA)、琉球エアーコミューター(RAC)、日本エアコミューター(JAC)、ジェイエア(J-AIR)、ZIPAIR Tokyo(ZIP)、北海道エアシステム(HAC)がこのシステムを利用しています。

C3 is a system which controls the crew schedule and workloading requirements for pilots and cabin attendants. It also allows the control of the crew's boarding time, qualification management, training, achievement and performance management, calculation of business travel expenses such as arrangement of accomodations,etc. C3 is an Integrated Support System for the flight and cabin crew's operations.
(Customers)
Japan transocean Air (JTA) Ryukyu Air Commuter (RAC) Japan Air Commuter (JAC) J-AIR (JAIR) ZIPAIR Tokyo(ZIP) Hokkaido Air System(HAC)

C3 (Cockpit & Cabin Crew system)
運航乗務員・客室乗務員総合管理システム

2010年から運用を継続しておりますC3(シースリー)は、当社が開発いたしました「運航乗務員・客室乗務員総合管理システム」です。運航乗務員・客室乗務員の勤務スケジュールの作成、勤怠実績や乗務時間の集計、資格・訓練・審査実績管理、出張旅費計算、ホテル手配など、C3は乗務員関連業務を総合的にサポートしております。
C3は、日本語で視覚的にわかりやすい画面のため直感的な操作が可能です。ユーザー様のご要望に応えるため、C3は年々バージョンアップしています。おかげさまで「機能的かつ使い勝手が良い」とご好評を頂いており、国内線各航空会社様にご活用いただいております。

システムグループ マネージャー 身野忠明

■C3導入実績

利用航空会社
・日本トランスオーシャン航空(JTA)
・琉球エアーコミューター(RAC)
・日本エアコミューター(JAC)
・ジェイエア(J-AIR)
・ZIPAIR Tokyo(ZIP)
・北海道エアシステム(HAC)

利用乗務員数(2019年9月時点)
運航乗務員:675名
客室乗務員:835名
合計:1,510名

利用便数(2019年9月時点)
439便/日

■C3を活用した乗務スケジュール作成業務

(1)最新のフライト情報と紐付いた乗務パターンをスムーズに作成
航空業界は、夏と冬の半年に1度ダイヤが変更され、それに伴いフライト情報にも変更が生じます。
C3は、フライト情報を持つ運航システムと連携させることで、最新のフライト情報と紐付いた乗務パターンをスムーズに作成することが可能です。
乗務パターンとは、乗務員のフライト間の休息時間などの要件を満たしつつ、乗務が最適となるようフライトのルートを組合せることです。
【乗務パターン例】
「那覇~関空」→「関空~那覇」→「那覇~石垣」→「石垣~那覇」(運航乗務員2名+客室乗務員4名=計6名)
「那覇~福岡」→「福岡~羽田」→「羽田~那覇」(運航乗務員2名+客室乗務員4名=計6名)

(2)C3の自動チェックを活用しての乗務スケジュールアサイン
C3は、乗務員のアサイン(割り当て)状況を視覚的に把握しながら、上記(1)で作成した乗務パターンへ各乗務員をアサインすることが可能です。
乗務員をアサインする際は、乗務・勤務を行う上でのさまざまな規則や諸条件が遵守されているかのチェックが必須です。
C3は、運航乗務員・客室乗務員ひとり一人の業務経歴を管理する乗務員DBと連携して、各乗務員の過去1年間のフライト時間や着陸回数、資格などの業務履歴と照合し、最大140項目の要件をチェックしています。
安全に空の業務を遂行するために欠かせない数多くの要件を自動チェックするC3は、複雑な乗務アサインを強力にサポートいたします。

(3)イレギュラーにも即座に対応できるC3で心強い日々の運用
運航システムと連携するC3はリアルタイムにフライト情報を取得し、当日のフライト状況に合わせた乗務スケジュールの管理が可能です。
ダイバート(天候などの都合で航空機が目的地に着陸できず、代替空港に着陸すること)などのイレギュラーにも即座にスケジュール変更が可能です。
天候などの影響を受けスケジュール変更を余儀なくされることも多い航空業界の日々の運用をC3は力強くバックアップいたします。

■【実例】C3を活用することで、JTAは約420名の乗務スケジュールをわずか数名で作成

1日70便を運航するJTA。運航乗務員144名と客室乗務員274名、合わせて計418名の乗務員が業務についています。
JTAは、1パターン6名乗務(運航乗務員2名+客室乗務員4名)で、1日27乗務パターンあり、1日あたり162名分の乗務スケジュールをC3で作成・管理しています。(2019年9月時点)

C3はJALの運航システムと連携することでリアルタイムなフライト情報を参照しています。
JTAの運航乗員部乗員スケジュールグループと客室乗員部客室乗員サポートグループでは、C3を使って最新のフライト情報をもとに、乗務パターンを両部署の担当者が数名で作成しています。
C3を活用することで、約420名の1ヶ月分の乗務スケジュール(約5,000人日分)を運航乗員部乗員スケジュールグループ 2名、客室乗員部客室乗員サポートグループ 2名でそれぞれ作成し、日々の運用は那覇空港1ヶ所で、両部署のオペレーター数名によって行っています。
運航乗務員と客室乗務員は、C3アプリを備えたiPadから各自スケジュールを容易に把握することができ、iPadからオフリクエスト(休暇申請)等の登録も可能となっています。

■AIなど最新技術を取り込みつつ、進化を続けるC3

AWSで稼動するC3の開発言語はC#、.NETで、DBはSQL Serverが採用されており、アジャイル手法で開発しています。
運航システムや給与システムなど、関連するシステムとの連携実績も豊富で、今後はアルコール検査システムと連携するアルコール検査管理機能の開発を予定しています。

現在新規に、AIを使った「自動スケジュール作成機能」を開発しております。
現状は、C3のチェック機能を使ってオペレーターが乗務スケジュールを作成しています。
現在開発中の「自動スケジュール作成機能」は、前述のさまざまな条件を満たす乗務スケジュールの組み合わせを数理最適化を用いてAIが自動で作成するという機能で、Pythonを使って開発しています。

自社開発のC3は、最新技術をいち早く導入できるシステムであることも強みです。
今後もユーザー様のご期待に応えられるようC3の使い勝手と機能向上を目指した開発を続けて参ります。

AMOS&AZMOS

【AMOS】 Swiss Aviation Software社が開発した統合型の航空機整備管理業務パッケージソフトで、航空機整備に関わる一連の機能を備えており、その維持管理業務を当社が担っています。JTA、JAC、JALECがこのシステムを利用しています。

AMOS is a comprehensive and fully-integrated package software developed by the Swiss Aviation Software that manages the maintenance operation of aircrafts.
AMOS has a series of functions for aircraft maintenance.
We support those operations for our customers, such as JTA,JAC and JALEC.

【AZMOS】 AMOSの航空機部品資産管理に関わる情報を、AMOSを導入している各社独自の会計要件に対応することを目的として、当社が開発したインターフェースシステムです。

AZMOS is an in-house developed interface system which support accounting requirements for several companies, and transfer AMOS financial information of aircraft parts to an ERP system.

AMOS

AMOS(エーモス)は、Swiss Aviation Software社が開発した統合型の航空機整備管理業務パッケージソフトで、世界200社以上(2021年現在)で使用されているグローバルスタンダードなシステムです。
部品(在庫)管理、エンジニアリング、整備計画、整備作業、整備管理、人員管理、品質管理、財務管理といった航空機整備に関わるあらゆる業務を網羅し、多くの機能を有しています。
当社は、AMOSのサーバ運用管理からシステム運用までの業務を担っています。

システムグループ ユニット長 小笠一史

■AMOS導入実績

JALグループが保有する中小型機の整備システムとして、JTA(日本トランスオーシャン航空)、JALEC(JALエンジニアリング)、JAC(日本エアコミューター)がAMOSを使用しています。
中小型機といってもJALグループの約半分の便を支えているシステムになります。
航空機部品の場合、海外から部品を調達することが多いため、日本国内のみならず、JALグループの海外支店でも使用されております。

■航空機整備におけるグローバルスタンダードAMOSの運用を支える仕事

私たちは、システム機能の改善や新機能の導入により、日々変化する業務要件に対応しております。
具体的には、Amos Competence Centreという運用部門をおき、サーバ運用だけでなく、System Administratorとしての業務や運用の中でユーザー様からあがった問題や課題の問合せ窓口も担っております。
現在サーバは、オンプレミスですが、より可用性の高いシステム運用を目指し、クラウドへ移行するプロジェクトを今年度計画しております。

もっとも苦労するのは、年に一度のAMOSバージョンアップ作業です。
新バージョン検証用環境の構築、その環境でのユーザー様による各種検証作業、マニュアルや規定の改訂、カスタマイズ帳票の検証や検証に伴い変更が必要となったプログラムの改修、バージョンアップ手順書の作成等、約半年をかけてバージョンアップの準備を行います。
365日稼動している航空業界ですので、バージョンアップ当日は、深夜0時からスタートし、ユーザー様がAMOSを使いはじめる朝5時までに作業を完了させる必要があります。
このため、手順書には、限られた時間の中で、品質を落とすことなく、作業するための手順を考慮し反映する必要があります。

■私たちは、安全で快適な飛行を支える航空機整備業務を日々サポートしています

航空機を安全に飛ばし、お客様と貨物を目的地まで安全、快適にお届けするために欠かせない航空機整備業務。その業務を支えるシステムAMOSは、フラッグキャリアと呼ばれるその国を代表する大きな航空会社でも採用されております。
そのため、システム運用をする中で、機能とシステム運用方法を含めた世界標準の整備システムの考え方について学ぶことができます。
またAMOSは帳票やデータ抽出機能のカスタマイズが可能のため、ユーザー様が求めるものが何かを考え、設計、プログラムし、ユーザー様に喜んで使って頂くことによる達成感も得ることができます。
AMOS利用各社とのコミュニケーションを図る上でのコミュニケーション能力スキルの向上も期待できます。

AMOSは、世の中の情勢に合わせ、より使い勝手のよいシステムを目指すべくバージョンアップを続けております。
私たちは、「AMOSのバージョンアップされた機能を我々の業務にフィットさせるために必要なことは何か?」についてシステムオーナーのJTA社と共に考え、システムコンサルタントしてシステム面でサポートできるよう日々精進しております。

BIBusiness Intelligence

BIツール(Dr.Sum・MotionBoard)を使用し、JTAの各種システムに蓄積されているデータを集計し、レポート作成や分析をするためのシステムを構築しています。
・収支予実分析
・マスタープラン登録
・旅客収入分析
・社内教育申込 ・お客様サービス品質評価登録

We are responsible for creation of Reports and Analysis Tools for JTA and the maintenance of the BI (Dr.Sum・MotionBoard) Platform.
E.g.
・Balance and expenditure analysis
・Master plan management
・Passenger income analysis
・In-house education application
・Customer service quality evaluation

BI Business Intelligence

BIツールとは、ビジネス上の膨大なデータを収集、蓄積、分析、加工し、数字を可視化することで、経営戦略の素早い意思決定を支援するシステムのことです。
当社は、国産のBIツール「Dr.Sum・MotionBoard」の開発から運用までを行っております。
主な機能は、グラフィカルなチャート等によるデータの可視化、帳票の作成、データ登録です。
また、入力機能も備えているため、簡単なスケジュール登録や予算作成なども可能です。
現在、JTA、ガス会社様に、当社がカスタマイズしたBIをご活用いただいております。

システムグループ 具志堅古一郎

■「BIを導入したい」「BIをもっと使いこなしたい」。まずはお気軽にご相談を

BIを導入することで、蓄積されているデータの一元化と可視化を実現します。
例えば、経営についてのお悩みがあれば、年度ごとの収支をグラフ化したり、データの特徴をつかむ事ができる画面をご提供いたします。
経営者は、その画面を見て、すぐに現状の把握と今後どのように対応すべきかの判断が可能となります。

BIは短期間での開発が可能なため、コストを抑えつつ早期のリリースも可能です。
お客様のご要望をもとにダッシュボードを作成いたします。データを頂戴してから約1ヶ月でデモ画面を、簡単なものならば1週間ほどで試作品を作成いたします。

沖縄県内でBIツールの導入をご検討の企業様、既に導入しているBIをさらにご活用したいとお考えの方のサポートを行って参りたいと考えております。
フィードバックの改修、アフターフォローも万全を尽くしております。
沖縄県内の企業様、まずはお気軽にご相談ください。

■【事例】 BI導入によって、収支関連業務の人員を大幅に削減

JTAの運航部、整備部、旅客部、客室部、人財部など、10部門それぞれから毎月申請される予算の集計分析業務において、BI導入前とBI導入後の変化をご紹介いたします。

<BI導入前> 社員の手作業(社員がExcelのマクロ関数を使って計算)
① 10部門各々で、1人が2日間かけて、予算データをExcelのマクロ関数を使って計算加工。(16時間×10=160時間)
② 各部から寄せられた予算を1人が4日間掛けて集計。(8時間×4=32時間)
③ 集計結果を1人が2日間掛けて分析。(8時間×2=16時間)
■ 年間コスト(人時間):月208時間 ×12ヶ月 = 計2,496時間 = 312人日

<事例>

<BI導入後> すべてBIで完結(BIの操作のみで、人の手作業は不要)
各部の集計、Excelでの計算など人の手作業は不要となり、集計から分析(上記①~③)までBIが行います。(約4時間)
■ 年間コスト(人時間):月4時間×12ヶ月= 計48時間 = 6人日

<結果> BI導入前に比べると、年間で2,448時間の削減=306人日分のコストカットを実現しました。

■For Recruitment

BIはノンプログラミングのため経験が少ない方でも開発可能です。必要なのは、SQLの知識とやる気と調べる力です。
お客様のニーズに合わせた開発だけでなく、今後はこちらからご提案できるようなデータ分析に特化した開発を行っていきたいと考えています。

Other

その他
・JTA路線別収支システム
・空港発着案内システム(FIDS)
・その他外部パッケージソフトの導入支援等

Others
・JTA route revenue and expenditure system
・Airport arrival and departure guidance system (FIDS)
・Support for the introduction of new technologies, hardware and software.